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北半球で最も南の氷る海 オホーツク海・日本海北端部(draft)

◆氷る海

一般的な海水は,およそ-2℃付近で氷り始める.海水が氷り始めるためには,大気などによって,海水温がこの結氷温度まで冷却されなくてはならない.しかし,水の比熱容量(SATP)は空気の4倍もあり,さらには海洋の水深は相当に深いことから,海水の熱容量は膨大であり,これを冷 却するには(海の表面だけで良いのではあるが),大変な熱量(低い方の)が必要になる.したがって海面が結氷するのは,冬の低温期が長く厳しい高緯度地方 に限られる.北半球では,概ね北緯50度付近まで海氷が出現するのであるが,オホーツク海だけは北緯45度付近まで海氷が現れる(下図). また日本海の 北端部となるタタール海峡・間宮海峡にも海氷が出現する.


北半球の海氷分布
 北半球の海氷出現範囲(UNEPの図に北緯45度線を加筆)  Maps of average sea ice extent in the Arctic summer (September) and winter (March), and in the Antarctic summer (February) and winter (September). (June 2007). In UNEP/GRID-Arendal Maps and Graphics Library. Retrieved 03:33, February 1, 2011 に加筆


◆オホーツク海

オホーツク海が結氷するメカニズム は,アムール川から供給される大量の淡水,オホーツク海の特殊な地形,シベリアの強力な寒気などが巧妙に絡み合ったものであることが,明らかになってき た.また,オホーツク海の海氷が,豊かな海洋生物・水産資源を維持することにも深くかかわっていることが,知られるようになった. さらには,オホーツク海と北太平洋との間にも,驚くべき関係のあることがわかってきた.
 オホーツク海は,世界でも有数の水産資源を擁しており,我が国は,その恩恵を長年にわたって享受してきている.さらには,観光も沿岸地域の重要な産業と なっている.世界遺産に指定された知床半島を筆頭に,豊かな海洋と,その背後の雄大で豊かな陸域の自然は,多くの国民,さらにはアジア地域の人々をひきつ けてやまない.
 近年,サハリン沖大陸棚における石油・天然ガス開発が進展し,本格的な商業生産が行われている.生産された原油や天然ガスは,日本・韓国・中国などへ活 発に輸出されるようになった.これに伴って,オホーツク海における環境影響や,生産・輸送中の事故による環境被害リスクが問題になってきている.

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◆日本海

オホーツク海だけでなく日本海も,その北端部は結氷する.サハリン西岸やロシアの日本海沿岸では,海氷と闘いながら,石炭や石油の積み出しが行われている.あまり話題になることが多くない日本海の海氷についても紹介する.
  
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