◆北極をとりまく地域の地勢 (工事中 & 一部公開)
◆ユーラシア大陸 :
ロシアはユーラシア大陸の北側沿岸のほとんどを占める.そしてちょうど東経60度付近をウラル山脈が,南北にユーラシア大陸の北側部分を縦断する.この東側,東経60度付近から東経170度付近のベーリング海峡までの間の壮大な地域がシベリアおよびロシア極東地域である.この地域の南側は,ちょうど北緯50度
付近に高地・山岳が,西から東に向かって順に,カザフ高原,サヤン山脈(西端でアルタイ山脈に接し,モンゴルとロシアCISとの国境付近に続く),ヤブロ
ノヴイ山脈,スタノボイ高地,スタノボイ山脈へと続き,さらにコリマ高地,コリマ山脈へとつながる.これが南北の分水嶺となって,これより北側では,河川
は北極海へと注いでいる.こうしてウラル山脈からベーリング海峡に至る,シベリアおよびロシア極東地域の北側の広大な領域が,東西に連なる高地・山地に
よってユーラシア大陸南半分から分断され,北極海のみに海岸をもつ特徴的な空間を構成している.
→シベリア地域へ,→ロシア極東地域へ
◆ヨーロッパ北部
◆北極海沿岸の地形(ユーラシア側):
ウ
ラル山脈の北端は,ヤマル半島の西側の付け根の沿岸近くまで伸びている.その少し西側の沖には巨大なノバヤゼムリヤ島が南西から北東に向けて弧状に伸び
る.このノバヤゼムリヤ島の南端は非常に狭くて浅いカラ海峡によって,大陸沿岸に迫り,その西側のバレンツ海との間を隔てている.ノバヤゼムリヤ島から西
側の北極海は,島の西の海域であるカラ海から東に向かって,ラプテフ海,東シベリア海と続く.この海域は東に向かって,海氷の勢力が増大し,沖には夏も融
解しない多年氷が広がる.西にカラ海峡とノバヤゼムリヤ島,東はべーリング海峡,沖には通年で結氷域が拡がるというように,海域においても,このシベリアと極東ロシアの北極海沿岸地域は,他の海洋,すなわち西の大西洋およびバレンツ海,東の太平洋とは隔絶された海域となっ
ている.
◆北米側の北極海沿岸地形:
◆北極海の海底地形:
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